なぜ小さな商いで地域を変えることができるのか!?
“大きな企業に就職すれば、それなりに幸せな暮らしができる”
いつからか、その定説が「当たり前ではない」世の中へと変貌していきました。
今では、大企業でも社員一人ひとりのキャリアに責任を持つことは、難しくなっています。そのため、多くの企業で社員の副業が認められるようになりました。その流れから、副業ではじめた商いで独立しようと奮起し、起業を試みる人にたくさん会ってきましたが、なかなか「本業」として生計を立てることができている人は、少ないように感じます。
また、最近では「学生起業家」という言葉が、一種のブームになっています。これは、学生社会にあふれている、「嫌勤感」が要因の一つとしてあげられます。土台もないまま、根拠もない自信のもと起業し、能力も社会性も乏しいため“孤立”し、何年も経たずに挫折してしまう。
現在、起業して10年後に生き残っている企業は、7%未満だといわれていますが、学生起業家に至っては、実に3年後で生存率は3%を切ってしまうそうです。
私たちが思っている以上に、自分一人で出来ることの範囲は限られています。
なぜなら、これからの時代のあらゆる“課題”は、これまでより一層複雑になっていくのです。その複雑な課題を解決するためには、いかに多様な人々があなたの周りにいるのかが、重要になります。
それを理解したうえで、どれだけの人が、あなたを支えてくれるでしょうか?応援してくれるでしょうか?助けてくれるでしょうか?
売り手と買い手、要するに人と人がハートでつながる、主客一体の小さな商い。
あなた自身が地域になくてはならない存在となることで、あなたが地域の中で基点となり、様々な人々があなたの周りにあつまり、複雑な課題を解決することができるのです。
創刊号の内容 <7つの心得の中身>
【第1の心得】
経営は10年スパンで考える。中・長期視点が大切
【第2の心得】
戦略は、いかに周りと戦うかよりも、いかに周りから助けてもらえるかを考えよう
【第3の心得】
安売りはするな!ストーリーのあるこだわり商品で勝負しよう
【第4の心得】
地域の市場開拓には
リーン・スタート・アップ&プラットフォームマーケティング
【第5の心得】
自然の生態系から学べ。つながる力は解決する力
【第6の心得】
目指せGiver!不存在のデメリットで勝負しよう
【第7の心得】
地域のお客さんと一体化!小商い実践事例特集
■鈴木園(茨城県古河市)
■前田牧場(栃木県大田原市)
■Y’s Tea(栃木県宇都宮市)
編集者プロフィール
有限会社人事・労務 ふるさと小商いプロデューサー
日本ES開発協会 事務局長
瀬戸山 匠
「会社を通して地域に変革をもたらす小さな企業」とのつながりを持ち、ともに地域の課題解決に挑むことの楽しさを知り、「ふるさと小商いプロデューサー」を名乗る。ふるさとで「地域の課題解決」や「地域資源の有効活用」を目指す経営者を対象にした「ふるさと小商い経営塾」を2014年4月開講。日本ES開発協会事務局長を務め、地域活性化マルシェの企画・運営を統括。「人に地域に環境にやさしい持続可能な社会を目指して」というテーマの、グリーン企業が集まる勤労感謝イベントや、「日本の未来のはたらくを考える」というテーマで日光街道143キロを踏破するイベントを開催し、小商いについて学びながら、日光老舗名店会など、多様な業種の企業とのコラボレーションを果たす。執筆:近代中小企業 2013年11月号「農業生産法人という選択」
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